- 出版社/メーカー: JVCエンタテインメント
- 発売日: 2000/07/26
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日常生活の中で些細な嘘をついてしまう事は誰にでもある事だと思うのですが、この作品の中に出てくる人物も例外無くそれぞれいろんな秘密や嘘を抱えて生きています。とても淡々と進んでいく話の中で、パーティーのシーンだけは息が詰まりました。空気がぎくしゃくしているのが見てるほうにも手に取るように分かる。お互いがお互いの嘘を壊さないよう、傷に触れないよう振舞っているように見えました。でも、結局嘘は破綻するんだなあと思います。そして多分、本当に自分を理解してくれる人は、例え嘘をついたとしてもその自分すら受け入れてくれるものなのかなと。暗いトンネルを抜けた時の光のようなラストでした。
★★★★☆ 4
- 出版社/メーカー: ショウゲート
- 発売日: 2003/12/26
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何年経っても変わらないどん詰まりの生活。ここに出てくる3つの家庭にはそんな言葉が似合うと思う。でも、かなり普遍的な風景。この中には結構印象的なセリフがいくつかあって、「一寸先は闇だ。運命が分かれば朝怖くてベッドから出られない」とか「人はひとりで生まれてひとりで死んでいく」とか。分かりきってることなんだけど、こうやってセリフとして語られるとまた違った感じで響いた。一見明るい終わり方だけど、でもきっとそんなに簡単に行かないんだろうな、って言う含みを持たせる終わりだったと思う。
★★★★☆ 4
マイク・リーは好きな監督のひとりです。この人は、日常における虚脱感や退廃感、刹那的な乾いた空気を描くことがすごく上手だと思います。二十歳頃に見たときにはあまりいいと思わなかったんですけど、最近になってすごく好きになりました。彼の作品は台本が無いことで有名ですが、だからこそこんな自然な空気が作れるのでしょう。
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を取ったヴェラ・ドレイクが夏頃公開なので、是非見たいと思います。