ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア [DVD]

これはもうタイトルからして完璧。ご存知ボブ・ディランの曲なんですけども。ドイツ映画なんですけど、私が見た数少ないドイツ映画の中でいまんとこ間違いなく一番の作品です。
主人公のマーチンとルディはそれぞれ脳腫瘍、骨髄腫で余命あと少し。その二人が病院から抜け出して車を盗んで海を見に行く。でもその車はギャングの車で、大金が入っていた。おまけに強盗とかやらかして警察とギャングの両方に追われる。とまあそんな感じで二人の旅が描かれます。
主人公の二人に死が迫っている割には、映画の雰囲気は結構乾いてて、話もテンポ良く進みます。最後ほろっと泣けるんですけど、決してお涙頂戴的な形にはなってなくて、そこがいい。あとは主人公の二人は勿論、追ってくるギャングのコンビもキャラが立っていて面白い。すっごいいい味出してます。あとは結構バンバン銃撃ってるんですけど、誰一人として死にません。ちょっと笑った。
あとは、この中で出てくるセリフでめっさ印象的なのが「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ」と言うセリフ。この響きだけですごくじーんと来た。マーチンとルディ、この二人が一番必死に生きた時間が、きっと海を目指したこの旅だったんじゃないかなと思う。
あ、あとこれエンドロールの後にもちょっとだけあります。にしてもこのDVDが廃盤なのが信じられん。ありえん。まあとにかくテンポ良くて笑えて泣けてそんな素敵な映画なので見たほうが人生損しないと思います！！！

★★★★☆　4.5

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