baby blue

music / film / miscellaneous

カポーティ


10/5、伏見ミリオン座にて。木曜日に見ると決めて、月曜に「冷血」を買って3日で読破したんですけど、読んどいて良かったです。
いろんな映画で目にして、燃やされたり生徒と怪しい関係になったり女装したりと何故か気になる人だったフィリップ・シーモア・ホフマン。彼がその演技でアカデミー賞を獲った作品がこれ。さすがに彼の演技は素晴らしいです。その喋り方あんた素ちゃうんかいと思わず突っ込みたくなる素晴らしさ。
最初は手助けをしておきながら、最後は犯人の死刑を願う。作品を書くために近付いたのに段々と犯人に同情し、自制を失っていくカポーティの様子が、緊張感を持って描かれていました。見てて息が詰まった。「冷血」とは、犯人の事なのか、彼自身のことなのか。刑事の台詞と同じ疑問を抱かずにはいられませんでした。
何かまとわりつくような、根底から暗いこの映画の雰囲気はすごく好みなんだけど、カポーティと言う人については私はあんまり理解出来なかった。うう〜ん。DVDが出たらもう1回見てみようかな。
★★★☆☆ 3.5