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スウィーニー・トッドとパンズ・ラビリンス(ネタバレ気味)



昨日両方観て来ました。結構両方とも視覚的に痛〜い感じで、耐性がない方にはあまりおススメできない感じでした。
スウィーニー・トッドは、哀しいお話でした。妻への愛を貫き通した結果、ああなるしかなかったのがとても悲劇的。スリーピー・ホロウもそうだけど、あのティム・バートン独特の暗く美しい画は本当に素晴らしいと思います。ジョニー・デップのしましま水着姿は笑えました。

パンズ・ラビリンスは、現実と幻想的な世界のリンク具合が絶妙でした。台詞にもあったけれど、辛い辛い現実。そこからの少女の現実逃避のように私は思えました。人によって幾通りにも解釈が出来ると思います。映像も醜い物は醜く、美しい物は美しく描かれていて、どっぷりと浸れました。にしてもこれもとっても哀しくてやり切れなくなった。反戦の要素も多分に含まれている気がしました。現実での死によって、永遠に幻想の世界で幸せに生きることが出来る、と私は解釈したけど…。救いのない不条理さは、現実ではどうにもならないことが多過ぎますね。
にしても正直観に行こうか迷ってたんですけど、行って大正解でした。観終わってしばらく抜け出せなかったです。何か、思い出したら涙が出て来てしまう感じです。久しぶりに期待を大きく上回ってくれる映画を観ました。

パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

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