4/5、伏見ミリオン座にて。
23歳で自ら命を絶ったJoy Divisionのボーカル、Ian Curtisの伝記的作品。この映画が海外で公開されて、日本公開が決まってからずっと楽しみにしてました。ちなみに私はJoy Divisionがめちゃめちゃ好きって訳ではないんですけど。でも、そんなこと関係なく、これはものすごく良かった。今年観た中では、今のところ一番です。
Ian Curtisと言う人間が、どんどん大きくなって行くバンドと、2人の女性、子供、いつ襲ってくるかわからない病気、そんな自身の問題を抱え切れなくなっていく様子がよくわかった。とても痛々しかった。端から見れば若過ぎる死ではあるけれど、彼の場合はもう四面楚歌状態で、死と言う道しか残されていなかった。追い詰められて、他にどうすることも出来なかった。そう思わざるを得ませんでした。今や伝説となっている彼ですが、一人の生身の人間だったんだなあとしみじみ痛感。「ATMOSPHERE」が流れて来たとき、どうしようもなくやり切れない気持ちになった。
そして映像がキレイ、と言うか、登場人物の表情や、街のモノクロの場面ひとつひとつが写真のようで、たびたびハッとしました。さすがAnton Corbijn。あと歌詞と映画のストーリーのリンク具合が絶妙でした。
原作が彼の奥さんなので、若干偏っている感も否めないですが、特にファンでない方でも、Joy DivisionやNew Order知ってる方だったら観て損はしないと思います。「24アワー・パーティ・ピープル [DVD]」観て行くと、さらにわかりやすいかもしれないです。
それとJoy Divisionのドキュメンタリーももうすぐ公開なので、こちらもぜひ観たい。
→http://joydivision-mv.com/
にしても、なんて不器用だったんだろう。切な過ぎる。
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タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン
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