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サマソニ大阪 二日目

最初から最後まで全部観たのは太字にしてます。

☆LOS CAMPESINOS!(O)
今回日中は初野外。暑かったけど、ライヴが始まると全然気にならなかった!それくらい楽しかった。まず女子メンバーのルックス値の高さにテンションが上がる。特にキーボードの子が超絶好みだったんですけど!生まれ変わったらあの子になりたい。ライヴも、テンション上げ上げな感じでとっても面白かったです。ボーカルのひともめちゃかわいいキャラをしてて、なんかめっちゃ頑張ってて、PAのとこまで行って歌ってたのには笑った。「ボク、ニホンゴがしゃべれたらいいのにって昨日すごく思ったんだ…しゃべれなくってホントごめんネ」みたいなことを言ってたので思わずきゅんとしてしまいました。いいんだよいいんだよ。またフェスで観たいなあ。

Los Campesinos! - You! Me! Dancing!


☆THESE NEW PURITANS(S)
最後2,3曲だけ観た。変なんだけど、何か惹き付けられるものがあって気になります。このままどんどん突き進んで欲しい感じ。今後観る機会があったらまたじっくり観てみたい。

BLOOD RED SHOES(S)
カッコいいと思うけどあんまり好みではないです。特に印象に残らず。

☆BAND OF HORSES(S)
渋い。若いのに挟まれてたから、余計渋さが目立った。もうちょっと違ったシチュエーションで聴きたいかも。

CAJUN DANCE PARTY(S)
アルバム聴いても思ったけど、ライヴ観ても何でこんなに人気あるのかあんまりよくわからない。全く響いて来ない。歳かな。ボーカルの子は相当ナルシストだな!

THE KILLS(S)
東京がドタキャンらしかったので、もしキャンセルだったらどうしようかな〜と思ってたんだけど、無事登場して一安心。2人ともめちゃクールでした。曲はあんまり知らなかったんですけど、その佇まいだけで観た甲斐あった。

DEATH CAB FOR CUTIE(S)
デスキャブのために今年のサマソニに来たと言っても過言ではないくらい楽しみでした。Plansのあとに単独がなかったのは非常に悲しかったんですが、そんなこと吹き飛んでしまうくらい素晴らしいライヴでした。
ステージにはNarrow Stairsのジャケ。暗くなった瞬間、すごくドキドキした。
「Bixby Canyon Bridge」からスタート。05年のサマソニの時より、やっぱり貫禄と言うか、この日SONICで観たバンドとは圧倒的に違う雰囲気が漂ってた気がする。「The New Year」「Why You'd Want To Live Here」「Crooked Teeth」と旧譜からの曲。「Crooked Teeth」の時結構歓声上がってたなー。そして「新しいレコードからの曲だよ」と「Long Division」。いや〜CDで聴くより何倍もいい!「Title and Registration」も良かったなあ…。
そしてベンが「質問なんだけど、ラブソングは好き?」と聞いて、「そんなあなたのために」みたいな感じで「I Will Follow You Into the Dark」。ステキ過ぎました。ベンの声、すっごく好きだと再認識。すっごくじーんとしました。あと最後、ベンがためて歌うところを、外人さん軍団が先走りして歌ったのが笑えた。
そして「I Will Possess Your Heart」。この曲のスケール感が、ライヴで聴くと何倍にもなって、すごく良かった。ベースの音がめちゃ心地良かったです。そして「Cath..」のあとに「Soul Meets Body」。この出だしでベンのアコギが調子が悪くて、やり直し。そのときクリスが「チョットマッテクダサイ〜 …チョットマッテーチョットマッテ、スミマセンデシタ」と言ったのが可愛過ぎた。ベンも「お金払ってるんだからちゃんとした曲を聴かなきゃね〜」みたいなこと言ってた。で確か05年のときも機材にちょっとトラブルあって、ベンが即興で歌ってたな〜とか思い出した。こんなトラブルがあってもぐだぐだにならないのがさすが。もうもうこの曲もやっぱり良過ぎて浸る。
そして「The Sound of Settling」でパッパーと楽しくなったところで、静かに「Transatlanticism」のイントロ。あの音が聴こえた途端にもう泣けてしまった。ずっと聴きたかった曲っていうのももちろんあるんだけど、この曲の持つ優しさや穏やかさや、全てを包み込むような音に感動してしまった。あーもう下手したら号泣ってくらい泣いてしまった。この曲を聴けただけでも大阪まではるばる来た甲斐があったと思いました。もう途中から圧倒されて硬直。この曲の音の粒子をひとつも逃したくなくて、全神経を集中して聴いてました。楽しい曲や素敵な曲やいい曲はごろごろあるけれど、名曲と言うのはそうそうないと思うのです。けれど、この「Transatlanticism」は、名曲に呼ぶとふさわしい曲だと思う。一生のうちに何曲かしか出会えない、名曲のうちのひとつだと個人的には思ってます。
もう圧倒的に今回のベストアクト。正直デスキャブ終わったら帰ろうかと思ったくらい素晴らしかった。セットリストも新旧織り交ぜたバランスの良い選曲で、大満足でした。でもでもまだ聴きたい曲いっぱいあるし、単独ほんとに来て欲しいよー。今いちばん単独が観たいひとたちです。


Friendly Fires(D)
「Paris」はもちろん大好きなんですが、「Jump In The Pool」もそれに匹敵するくらい好きなので、聴きたくてデスキャブの余韻も醒めやらぬままDANCEに走る。着いたらちょうど「Jump In The Pool」で、間に合ってよかった!と思いつつ、意外に空いていたので前の方へ。人少ないよ!みんな何観てるんだ…あ、Verveか…と思いつつはしゃぎまくる。この周辺の音にあんまりピンと来ない中、何故か彼らに惹かれてしまったのは、たぶんメロディーが持つ高揚感やらキラキラ感、と、それがいろんな音と交じった時に聴ける奇跡が彼らの音楽にはあるから、とちょっと小生意気に解析してみたり。「Paris」盛り上がり過ぎ。でこれで終わりなのかな?と思ったら、「One more chance to dance!」わー!と言うことで最後は「Ex Lover」で終わり。にしてもボーカルのおにいちゃん、めちゃかわいい。ステキ。奇妙な動きも全て許す!あれでカッコつけてたら多分全然惹かれないしなー。単独来たら行こっと。

The Verve(O)
曲の圧倒的なスケール感と素晴らしさはもちろんなんだけど、もうシチュエーション勝ちと言うか、夕焼けがキレイ過ぎた!リチャードも「後ろ観てみなよ、キレイな雲だぜ」(超意訳)とか言っちゃうくらい。この中で「The Drugs Don't Work」とか「Lucky Man」とか、もうぽ〜っとなってしまいました。彼らの曲の持つ壮大さは、野外で観れて良かったと思った。「Bitter Sweet Symphony」は、うわ〜〜〜〜〜〜〜聴いてしまった!!!と言う感じ。素晴らしい曲だと改めて確認。で!この曲の最後の方に、リチャードが何か客席の一方向を指差し叫びまくってる。何?と思ったらギターを叩き付け破壊!びっくり。客引きまくり。それを察知したのか、壊したギターの破片を持ってうちわのように扇ぐリチャード。ちょっと笑いが起こったんだけど、結局よくわかんないまま終了。私は前もってセトリを調べてあったので、「え?このあとLove Is Noiseがあるんじゃないの?ええ?ないの?なに今の?」と言う感じでちょっと唖然→呆然と言う感じで終わりました。なんだったんだー。でもライヴは素晴らしかった!!!今後来日の可能性は非常に薄いかもしれないけど、もし来たら絶対行きたい。


「Beautiful Clouds」 by Richard Ashcroft
実際はこの10倍くらいキレイでした。

HOT CHIP(D)
去年見逃したので、楽しみにしてたんだけど…デスキャブのステージが素晴らし過ぎたのと、Verveの衝撃(色んな意味で)にやられたため、あまりノリ切れず。


Paul Weller(S)
カッコ良過ぎた。渋過ぎ!もう惚れる。何やってもいちいちカッコ良くて、卒倒しそうになりました。オーラが、オーラが!曲もどっしりがっちりって感じで良かった。歳を取ってもああもストイックにいられるって言うのは、やっぱりすごいなあ。


★食べたもの
SONIC自販機のアイス/かつめし/お好み焼きの串

☆まとめ
舞洲に移ってから2回目。去年に比べると各段に改善されてました。行った友達とか知り合いが口を揃えて「クリマンがんばった!」と言っていた。行きは去年も今年も早めに行ったのでストレスは感じなかったんだけど、あの帰りのアホみたいなバス待ちの行列が、今年はほぼ皆無に等しかったのは素晴らしい。ぐるっと歩かされてバス乗り場まで行かされるのも我慢出来るくらいでした。あとは今年はかなり人が少なかったと思う。土曜日とか特に、びっくりするくらい少なかった。そりゃジザメリもがらがらになるよなあー。
あと、青田買いと言うか、そう言うブッキングに関しての目の付けどころはSMASHに見習って欲しい。そこの努力は、SMASHとは雲泥の差ですね。
あと、サマソニはフジに比べて雰囲気がうんぬんとか良く聞きますが、少なくとも私は雰囲気が悪いとは思ったことはない。まあ観てるステージにもよるんだろうけど、非常識なひとは圧倒的にフジのほうが多いような気がする。
そしてそしてやっぱりDANCEを暗くして欲しい!あのビニールハウスみたいな場所で観ると、どうしても気分が盛り下がる。個人的なことかもしれないんだけど、DANCEで今年乗り切れなかったのはそのせいもあると思う…。あとSONICは、音響が良くなってた気がする。やっぱり音が良いのがいちばん。
というわけで今年も概ね大満足したところで、来年はどの方向に向かうのかな〜ってのが気になります。呼ぶアーティストの方向性がバラバラで、大阪と言う土地柄もあるのかもしれないけど、客層のせいでジザメリPaul Wellerがガラガラなのは正直さみしい。Verveですら、がらがらと言って差し支えない客入りだったし。いや、いろんなのが観れるのはありがたいんですけどね。にしても今年はShowcase的な要素が色濃かった気がします。来年はもうちょっと中堅どころで素敵なのも呼んで欲しいです。まあ来年もメンツ次第だな、ってのは毎年変わらず。何度も言いますが来年は大阪のDANCEを暗くしてください。