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baby blue

music / film / miscellaneous

この自由な世界で

ロンドン。アンジーはひとり息子を持つシングル・マザー。職にめぐまれず、息子は両親に預けっぱなし。働いていた職業紹介所を、またも理不尽な理由でクビになった彼女は、思いきってルームメイトのローズと自分達の職業紹介所を立ち上げる。アンジーは持ち前のパワーでビジネスを軌道にのせるが、ある日、不法移民を働かせる方が儲けになることを知る。もっとお金があれば息子と暮らせる、もっといい生活ができる……。ローズや心優しい移民青年カロルの心配をかえりみず、彼女は越えてはいけない一線を越える。そして事件が起きた……。

2/20、松菱劇場にて。
ケン・ローチのすごいところは、時代が変わっても的確にその時代の問題の核心を突いて来るところ。最近は日本でも「自由」と「自分勝手」を履き違えている人が多いけれど、この作品の主人公はその違いがわかっていながらも、自分の為、そして子供の為に、傷付く他人には目を瞑る。世の中、強いものが弱いものから搾取をし、それで成り立っていると言うことを痛感する作品。これはイギリスが舞台だけれど、日本に舞台を置き換えて考えても寸分違わない作品になると思う。このタイトル、「It's a free world」、そう言う意味の自由だったんだなあ…。観終わって気付きました。