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ウォールフラワー 感想

1/31、浜松cinema e_raにて鑑賞。

すごく良かったです!観る前は普通の学生生活を描いたものなのかと思っていましたが、登場人物それぞれに悩みや葛藤を抱えていて、一筋縄では行かない青春ものでした。
とは言っても、表向きはたぶん大方の人が思い描く、輝かしい青春を送っているように見える彼ら。実はそれぞれ人に言えないようなトラウマや過去があって…。

途中から段々と主人公の過去にはもしかして、と言う予感はあって、ああやっぱりと言う感じではあったのですが、そんな複雑な過去を持つ主人公の繊細さと不安定さにLogan Lermanの雰囲気がぴったりでした。(ちなみに私は彼をこの作品で初めて知ったのですが、Jim Sturgessにすごい似てると思いました)
そしてEmma Watsonは、うまく子役から脱却できたなあと言う感じ。彼女がいると、画面がぱっと華やぐところはさすがですね。ぜひ、これからもこう言った素敵な作品にたくさん出て欲しいなー。
Ezra Millerは「少年は残酷な弓を射る」に出ている事は知っていましたが私は未見なので、このウォールフラワーで彼の演技を初めて観ましたが、踊っている時の彼の生き生きした顔を見るとこれが素なんじゃないかと思うくらい自然でした。妖しい魅力がありますね。(あとで知りましたが、彼はリアルでゲイなんですね)

とにかくこの3人の関係がすごく良くって、地味な学生生活を送った自分にとっては楽しそうだなーと思うことしきり。でもこれが10代のほんの短い間のことだからこそ、余計に輝いて見えるのかもしれません。過ぎ去った楽しい時間って二度と訪れないし、一時の濃密な人間関係も時が経って環境が変われば、終わってしまうことも多いですしね。

あと、トンネルのシーンとか、主人公が雪の中で寝転がるシーンとか、すごくすごく素敵で、それだけで観て良かった!と思うくらい素晴らしかった。そんなシーンが、たくさん詰まってました。

後から思い出して、あの時がいちばんキラキラしてたなあ、と振り返る時の切なさを味わわせてくれる作品でした。きっとDVDが出たら買うでしょう。