baby blue

music / film / miscellaneous

最近聴いている音楽について① Matilda Mann

ここ数年程は、自分でも驚くくらい昔とは違うジャンルの音楽ばかり聴いている。これは単純に歳を重ねたからなのか、自身の体調や精神状態によるものなのかはわからないけれど、両方かもしれない。以前はとにかくドラムやベースがしっかりしていてギターが常に鳴っているような音楽を好んで聴いていたけれど、最近はとにかく落ち着く音楽を好む傾向にある。そして以前ほど新しい音楽を求めなくなった。これは私の持論なんだけど、今までの人生である程度自分の好きな曲と言うのが蓄積されてきて、「この気分ならこの曲」と言う選択が容易になった為、新しい音楽と言うのが必要なくなってきたからではないかと思っている。

ただそんな中でも、今まであまり聴いてこなかったのが落ち着く感じの女性ボーカルの曲。音楽のジャンルには疎くてはっきりわからないけれど、インディーフォーク?と言うのかな。そんな感じの音がしっくり来る。

一昨年くらいだろうか、初めて聴いてからずっとお気に入りのアーティストがMatilda Mann。
ロンドン出身の2000年生まれ。いやー若いねーと思ってしまうんだけれど、サウンドはしっとり落ち着いた感じでよいです。残念なのが、フィジカルが殆ど出ていないこと。カセットテープ2本と2曲入りのレコード1枚のみ。リリースも、シングルを連発しつつそれを含んだEPと言う形で、フルアルバムと言う形態では未だリリース無し。この辺りは世代の違いなのかな。私の世代だとどうしてもシングル何枚か出したら次はアルバムでしょ、と思ってしまうんだけど。

 


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この2曲は、彼女の初期の曲よりフォーク色が弱めでギターが前面に出ている感じで私の中では特に好きな2曲。基本的に彼女の曲はメロディがとても素敵なのです。

Laufey(彼女についてもまた後日書きたい)のオープニングアクトを務めたり、Bombay Bicycle Clubの曲にゲスト参加したりと、活動の幅をどんどん広げている彼女。今後が本当に楽しみ。余談だけど"Japan"と言う曲もあって、日本にも行きたいと以前インスタで言っていたのでいつか来日が実現するといいなあ。

 

Sonder [Explicit]

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  • Arista Records
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Four Leaf Dream

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God Only Knows

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ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024

LA LA LANDは作品ももちろんのこと、サウンドトラックが何より好きな作品。
LA LA LANDのシネマコンサート自体は前にも一度横浜公演に行ったことがあるんだけれど、今回は作曲者でアカデミー賞グラミー賞英国アカデミー賞も受賞しているJustin Hurwitzご本人が指揮との事で、とても楽しみにしていた。

今回の日本ツアー初日の名古屋公演、会場はセンチュリーホール。私にとっては初の会場。先行でチケットを取っただけあって、席は6列目で肉眼で表情が余裕で見られるくらいの近さ!

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演奏開始10分間のみ撮影可(宣伝も兼ねてかSNSでシェアしてね!との事で、本編最初のAnother Day of The Sunまで撮れたのかもだけど、演奏に集中したかったので本編前のOvertureのみ撮りました。けど一晩寝たらほぼ忘れたので10分間撮っておけば良かった)はてなでは動画は上げられないのかな?残念。

 

コンサートは本当に素晴らしかった。
席が近かったのもあって、まず音の迫力が段違い。Overtureの時点で音良すぎ曲素晴らし過ぎで感動。彼の音楽なくしてこの作品は成り立たないと改めて実感。私自身作品を久しぶりに観たのもあって、音楽とともに映画も満喫した。
ちなみに開演前にJustinさんは手拍子したり歌ったりしてもOKだよ的なことを言っていたけど、名古屋のお客さんはシャイなのか手拍子がちょっとあるくらいだった。

 

そして終演後、レコード購入者はご本人に直接サインしてもらえる機会が!La La Landは既にBlue Vinylを持ってるのでWhiplash、First Manと迷ったけど、ここはやはりLa La Landに(あとになってFirst Manも買えば良かったと大後悔)。
写真もお願いしたら快く撮ってくれた。
何人くらい並んでたのかわからないけど、私がサインをもらったのが22:20頃で、私の後にもまだ結構な人数並んでたし、指揮後にお疲れだろうにひとりひとり丁寧に対応してて感激しきりだった。まさかこんなことがあるとは思っていなかったので、とても嬉しい出来事でした。

去年のJohn Williamsに引き続き大好きな映画音楽作曲者ご本人の指揮でその素晴らしい音楽を堪能できて、今回もまた大変貴重な経験だった。今後の活躍も本当に楽しみ!

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号泣した映画「こんにちは、私のお母さん」

今年からまたブログをきちんと書こうと思っているので、モチベアップの為に初めてお題に参加してみます。

お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」

 

こんにちは、私のお母さん(2022年日本公開)

主人公のジア=シャオリンは小さいころから母親がほかの人に自慢させられるようなことがひとつもできなかった。そんな中、ある日彼女は母親に自分が中国の素晴らしい大学に受かったと報告するが、それも嘘だったとばれてしまう。その帰り道、彼女は母親に将来はいい車を買ってあげると約束し、母親と笑いあっていたが、そこにトラックが突っ込み、母親はひかれてしまった。

これはもう、帰りの車中で運転しながら思い出し号泣しました。
中国映画って殆ど観たことなくて予想がつかなかったのですが、これは本当に観に行って良かった作品。
ジャンルで言うとコメディらしく、最初から軽い感じで物語が進んでいきます。タイムスリップをしたりファンタジー色が強い側面もあるのですが、とある人物の行動の理由が明かされる終盤、そうだったのか…!と驚くと同時に涙がぶわーっと。
私個人は受験に失敗したり職も転々としてポンと海外に行ったり何回も入院したりと、母には心配かけっ放しなので余計に響いたのかもしれません。

128分あるので、中盤までちょっと間延びする感はあるけれど、最近映画を観ても泣くことがめっきり減った私でも涙と嗚咽が止まらなかった作品です。