baby blue

music / film / miscellaneous

はじまりのうた 感想

4月25日、浜松シネマイーラにて。

いや〜もうすっごい良かったです!実は予告を見て、映画を観る前にサントラを購入したのですが、その時点で結構好きな曲があって、それがスクリーンで流れるって言うのがやっぱり至福の体験だなと思いました。

特に印象に残ったシーンが2つあって、一つ目はマーク・ラファロキーラ・ナイトレイをクラブで初めて観るシーン。この時に彼女はただ弾き語りをしているだけなんですが、彼の脳内で勝手に色んな楽器が演奏を始めてどんどん編曲されていくんですけど、それがすごく良かった!自分がすごく好きな曲に初めて巡り会ったときの至福感がすごくわかるシーンだなと思いました。

あとビルの屋上でゲリラ的に演奏するシーン(下記↓)があるのですが、ヘイリー・スタインフェルドがベースを持って引き出した瞬間、観ているこちらも高揚してしまう感じがあって、音楽の醍醐味である、音が流れ出した瞬間のわくわくが凝縮されたシーンですごく良かったです。

 


Exclusive clip - Keira Knightley -- Tell Me If You ...

 

それと単純にキーラ・ナイトレイのファッションが素敵。まあスタイル良くて雰囲気あれば何着ても似合っちゃうんだなーと思いました。

かなり好きなタイプの映画だったので、パンフも購入しました。ファッションの解説もあって良かったです。ブルーレイは、もうちょっと時間が経ってまた観たいと思ったら購入しようと思います。

f:id:slowrider:20150705153151j:plain

 

 

鑑賞記録(3〜5月)

3/7  ジミー、野を駆ける伝説
3/28  イミテーション・ゲーム
4/4  おみおくりの作法
4/18  トラッシュ! この街が輝く日まで
4/24  バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
4/25  はじまりのうた
5/5    フォックスキャッチャー
5/9    ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して
5/16  君が生きた証
5/23  ラブストーリーズ コナーの涙/エリナーの愛情

最近全然感想書けていないのですが、今年は結構いいペースで映画館に行けています。何故か今年はすごく観たい映画が多くて、それを浜松のシネマイーラで結構上映してくれているので遠方まで足を運ぶ必要がなくてとっても有り難いです。観た映画はTwitterと連動してくれるので、coco - 映画レビューサイトで記録していますが、このブログでもきちんと書いて行きたいと思っていますが…。地道に頑張ります。

 

博士と彼女のセオリー 感想

f:id:slowrider:20150405135625j:plain

 

3月21日、TOHOシネマズにて鑑賞。
前評判の高さから結構期待して観に行ったのですが、その期待を上回るとても素晴らしい作品でした。
まず何と言っても主演2人の演技が素晴らしく、言葉で語らなくても表情を見ているだけで涙腺が緩む事数回。きっとこの映画では描かれていない、もっと壮絶な時期もあったのだろうと推測してしまいますが、それだけに2人が病気と向き合い、共に人生を歩んでいき、最後に下した決断は納得せざるを得ないものだったと思います。

また特筆すべきは映像がとても美しかった事。全編淡い色調でまとめられており、強いこだわりを感じました。そして花火や結婚式のシーンの夢のような美しさ!素敵な過去を振り返るとき、人は実際よりもそれが遥かに良かったかのように思い出してしまうものですが、もう戻らない、そして2度と訪れない瞬間だからこその美しさや儚さが凝縮されたシーンだったと思います。この美しいシーンが観られただけでも、この作品を観て良かったと思える程でした。

それにしても、ホーキング博士が恵まれていたのは、高い知性があったこと、そしてそれが病気で侵されることがなかったこと、それを活かせる環境にいたこと、だと思います。もちろんご本人も大変努力をされたことだと思いますが、その点は不幸中の幸いと言ったところだったのではないでしょうか。

また原作者が奥さんと言う事もあって、幾分ジェーン寄りのストーリーになっている気はしました。勿論周囲の助けもあったのだと思いますが、子供も抱え、育児と看病と仕事と…では、ああいう選択をしてしまうのは仕方のないことに見えました。それでも、それぞれの人生をしっかりと歩んでいるのは本当に素晴らしいと思うし、授賞式の後での2人の会話もとても良かったと思います。

 

続きを読む