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アイ・アム・デビッド

アイ・アム・デビッド [DVD]

アイ・アム・デビッド [DVD]

1950年代の共産主義支配下のブルガリア。家族と引き離され強制収容所に収容されていたデビッドは、ひとり脱走しデンマークを目指す。
デビッドが収容所を脱走してからの場面と、収容所での過酷で残酷な場面とが交互に展開され、またデビッドは誰の指示でデンマークを目指すのか、何故目指すのかと言う謎もあり、見ていて飽きませんでした。映像もとても綺麗で、特にジャケットにもなってる一面のひまわりの場面は感動的でした。
収容所育ちのデビッドは「人を信用するな」と教えられ、また自らの収容所での経験もあって常に眉間にシワを寄せたまま。笑い方すらわからない。必死に笑おうとするその姿がとても痛々しかったです。旅の途中で様々な人と出会い、少しづつ笑えるようになっても、人を信じることの出来ないデビッド。最後でやっと信じられる人物と出会えた時は、自分の事のようにほっとしました。でもって最後に明かされる謎の人物の正体には、半分わかっていてもなるほど!と思いました。
まあ正直言うと、あり得ないほど話が上手く行き過ぎる!とは思うんですけど、それでも最後に号泣させられてしまったのは私の涙腺が弱いのか、はたまた歳を取ったせいで子供に弱くなったのか。でも多分感動させられてしまったのです。オチも読めたのにも関わらず。最後のほうの教会の場面でうるうる来て、ラストでダミアン・ライスの歌が流れてきたらもう涙腺全開でした。はあ。とてもシンプルな感動出来る良い作品でした。じんわりしました。
★★★★☆ 4