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鑑賞

グッバイ、レーニン! [DVD]

グッバイ、レーニン! [DVD]


前々から見たかったんですけど、中々機会がなくて見逃していた作品のひとつ。社会主義者の母が心臓発作で倒れ、その母にショックを与えない為に、息子がベルリンの壁崩壊を必死で隠す。って書くと何か堅い話みたいですけど、これすごい泣けました。主人公の息子の、母親を想う気持ちって言うのが見てて痛い位伝わってきた。息子の奔走する姿は結構コミカルに描かれているんですけど、それがまた切ないし泣ける。ドイツと言う国がベルリンの壁崩壊と言う歴史的事件によって、一般市民レベルでどう変化したのか。こうやって考えるとかなりすごい事なんだなあと思った。で、そう言う政治的な側面も描きつつ、でもやっぱりこの作品のいちばんのテーマは愛な訳です。息子がどれだけ母親を愛していて、それで母親もやっぱり息子を愛してるんだなあって最後のほうのシーンで分かる。正直、息子の東奔西走ぶりにそこまでやるか?とか最初少し思ったんですけど、でもだんだんじーんと来てしまった。でまあ、結構所々でぼろぼろ泣いたわけですけど。レーニン像が運ばれていくところのシーンが印象に残った。息子役の人の演技がすごい自然で、良かった。とても良い作品でした。あ、キューブリック好きな方とか見ると良いかもしれないです。
★★★★☆ 4