baby blue

music / film / miscellaneous

マリー・アントワネット


2/10、TOHOシネマズ浜松にて。あんまり評判がよくないのでどんなもんだろうな〜と思ってて、まあ半分以上音楽目当てで行ったんですが、結構良かったですこれ。
女の子の感想ではお菓子がおいしそうとか衣装がステキとかよく見たけど、あんまりそこには目が行かなかったなあ。勿論本物のヴェルサイユだし、衣装も力入ってるとは思ったけど。あ、でもオーストリアからフランスに嫁ぎ、段々とヴェルサイユに馴染んでいく様が、ドレスの色の変化(水色→ピンク)で表されたりしてて、そこはうまいな〜と思ったり。
ロスト・イン・トランスレーションを見たときも思ったけど、ソフィア・コッポラと言う人は群集の中での孤独感を描くのが非常に上手だと思う。孤独を埋めるように買い物をし、派手に遊んでも結局は孤独。マリーが夫を見送ったあと、ひとりでぽつんとたたずんでいる場面がとても印象的でした。
あと期待して行った音楽ですが、勿論知っている曲が次々にかかるのはとても楽しかったんだけど、正直ちょっと使い過ぎだと思った。余韻が音楽によってブツ切りされているところが数箇所あって、他にも音楽がないほうがいいんじゃないかと思う場面もあったり。勿論相乗効果で素晴らしいところもあったんだけど、ちょっと勿体無かったなあ。
ラストシーンは、あの場所に二度と彼女は戻る事は無かった、と言う事を表したかったのではないかと解釈しました。とにかく思ってたよりはずっと良かったです。