baby blue

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ダージリン急行


3月8日、恵比寿ガーデンシネマにて。かなり今さらなんですけど、書いたままアップしてなかったので。

父の死をきっかけに疎遠になっていたホイットマン3兄弟。長男フランシスの呼びかけで1年ぶりに再会した次男ピーター、三男ジャックの3人は、失われた日々を取り戻すため、インドを横断する列車の旅に出る。
とにかく、オープニングが最高です。「This time tomorrow」が流れる中、エイドリアン・ブロディが列車に乗り込むスローモーションの場面。これだけでじーんときて、観て良かった!と思い、ちょっと涙目になりました。旅の始まる瞬間を、こんなに感動的に描いた場面を私は他に知りません。エイドリアン・ブロディ、初めてカッコいい!と思った。あとやっぱりビル・マーレイっていいなあ…。とにかく、このオープニングは当分私の中で忘れられないオープニングになると思います。素晴らしい。
あとはやっぱりウェス・アンダーソン独特のゆる〜いテンポ、所々織り込まれるユーモアが素敵でした。「ライフ・アクアティック」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」もそうだけど、「父」と「息子」と言う関係性に、彼はものすごくこだわりと言うか、あるんだなあとしみじみ思いました。最後、ある意味では父の呪縛から解き放たれ、それでも続いて行く「旅」に、まあそんなもんだよねと思いつつ映画館を出たのでした。
あ、あと本編前に上映される短編「ホテル・シュヴァリエ」も良かったです。ナタリー・ポートマンが…!思わずエロオヤジ目線になってしまいました。

The Darjeeling Limited - Opening sequence