baby blue

music / film / miscellaneous

ブロークン・フラワーズ




5/6、センチュリーシネマにて。GWだったからか、結構人が多くてびっくり。センチュリーシネマ初めて行ったんですけど、その大きさにもびっくり。ジム・ジャームッシュだし、てっきりミニシアターかと勝手に思ってました。
ストーリーについては省略します。とにかくビル・マーレイの絶妙な表情がおかしいやら悲しいやら。哀愁が漂いすぎです。あと隣人とのやり取りはかなり面白かったです。何故あんなに味のある演技が出来るんだろう。てか彼の場合あれが素なのかな。酸いも甘いも噛み分けたような感じなのにどこか子供じみてて、すごく不思議な魅力。そしてジャームッシュ特有のあのまったりゆったりした空気がほんとに心地良かった。
にしても、今まで生きてきた中で、もう死ぬまで会う事はないだろうと思っていた人たちに会いに行く気分ってどんなだろう。進むにつれて段々と切なくなってしまった。かつては自分と同じ場所にいた人たちが、今はまったく自分と交わる事のない場所にいる。特に亡くなっていた元恋人のお墓の横に座っているシーンにしみじみしてしまいました。それと、暗転してさっくり切り替わる展開が、余計に余韻を感じさせた。そして、最後のほうの「大切なのは今だ」と言う言葉がとても印象に残りました。で、ラストは結局結論が出るわけでもなく。でも人生ってそんなもんなんだと思います。きっと明日もこんな感じで続いて行くんだろうな。そう思ってスクリーンを眺めていました。
余談ですけど、最後に出てくる男の子、どっかで見たことあるなあと思ってたらディア・ウェンディに出てたMark Webberと言う俳優さんみたいです。調べてみたらウディ・アレンの「さよなら、さよならハリウッド」に出てたり、イーサン・ホークの監督作に出演予定みたいなので、またチェックしようと思います。
★★★★☆ 4