いや〜〜〜もうすっごく良かったです！！！
幕開けは、静かに"Runaway"からスタート。まず思ったのが、演奏がめちゃくちゃうまい。ボーカルの声ももちろんなんだけど、とにかく全てが渋い。渋過ぎる。既に大御所の雰囲気。あとてっきりライブはバンドだけなのかと思ってたけど、トロンボーンとかトランペットのホーンやキーボードも入っていて、それによって音にめちゃめちゃ厚みが出てて、どっしりした印象。
イメージ的にもっと暗い人たちなのかと（勝手に）思ってましたが、ほぼ一曲毎にMCあって、まあ半分くらいしかわかんなかったけど結構冗談を飛ばし合ってる感じで、面白かったです。
最初数曲は、完成度の高さゆえに（いい意味で）CDそのままですごい、と思ってたんだけど、その後の"Squalor Victoria"のイントロのアレンジがクールでソリッドでカッコ良かった！ライヴならではのゾクゾクした高揚感が味わえました。
そして、その次にサプライズが！"Afraid Of Everyone"でなんとSufjan Stevensがゲストで登場！いや〜〜〜〜〜〜〜ほんとびっくりした。The NationalもSufjanも好きだけど、両者が交流あるなんて全然知らなかった。
それと個人的に"Conversation 16"が好きなので聞けてめちゃめちゃ感動。結婚についての曲って言ってたけど。そして"Sorrow"ではNico Muhlyがゲスト。しっとりと浸ってしまいました。
また「殺し合った兄弟の歌」と言うことで"Abel"。彼らにしては珍しくキャッチーな曲ですよねこれ。ライヴで聞くとすごく楽しかった。
そして"England"はやっぱりめっちゃ盛り上がりました。この曲やる前のMCも詳しくは聞き取れてないと思うけど、ボーカルとギターの人の漫才みたいで面白かった。イントロのトランペットが勇壮で素敵でした。やはり"London"の歌詞のとこで歓声。あと後ろのスクリーンのステンドグラスの映像が印象的でした。やはりヨーロッパのイメージなのだろうか。
続いて「この曲も捧げるよ」的な感じで"Fake Empire"。手拍子が起こって、サビでは大合唱。歌が終わって、曲の最後に向かってホーンが雄々しく鳴らされるのに鳥肌。この本編最後の２曲の流れがもう、素晴らしかった。そんなにアップテンポな曲でもないのに、心臓をぐっとつかまれてドキドキしてしまう。
そしてアンコールは"Lemonworld"からスタートして、"Mr.November"へ。もうこの曲もすっごく好き過ぎる。そしてボーカルがステージを降り、柵を乗り越えて観客の中へ。この時点で２階席も総立ち。やはりこの曲はライヴのハイライトのひとつになる曲なんだなあ。
そして"Terrible Love"で再度Sufjan登場！（て言うか、人のライヴにゲストで出てないで自分のライヴしてください）何だろうなあ、彼らの曲にほぼ共通して言えることなんだけど、この曲も含めて、曲の後半から静寂を突き破るように感情が爆発する感じがもうたまらなく好き。
そして最後は"Vanderlyle Crybaby Geeks"。ボーカルがマイクを握らず、ステージの端ぎりぎりに立ってアカペラで歌う。ギターなどの楽器も、マイクを通さず生の音で。観客もボーカルの声をかき消さない程度に、静かに合唱。多分誰もがこの日最後の曲とわかっている中で、過ぎて行く時間を惜しむように、大切に、丁寧に演奏されたこの曲に、ただただ感動した。
彼らの音だけ聞いていると、殻の内側に閉じこもって自分の内面と向き合っている、って言うイメージがあったんだけど、ライヴでは、観客にダイレクトにストレートに届けようと言う気持ちが伝わって来て、すごく掴まれてしまいました。
にしてもチケット寸前で取れて良かった〜〜〜。3DAYSの初日のこの日も結局SOLD OUTだったみたいだし。
そしてThe Nationalの余韻にまだ浸りたい気持ちもありつつ、明日はArcade Fireに行ってきます。
SETLIST
Runaway
Anyone’s Ghost
Mistaken For Strangers
Slow Show
Squalor Victoria
Afraid Of Everyone
Bloodbuzz Ohio
Lit Up
Conversation 16
Little Faith
Sorrow
Green Gloves
Abel
Apartment Story
England
Fake Empire
EC
Lemonworld
Mr November
Terrible Love
Vanderlyle Crybaby Geeks
