- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2004/11/05
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ずーっと見たいと思っていて、やっと見ました。アモーレス・ペロスのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ監督。セプテンバー11でも、彼の作品に一番ショックを受けた。その時も「Does God's light guide us or blind us?」と言う言葉がとても印象に残ったのだけど、今回も「life goes on」と言う台詞がいろんな人物の口から出てきて印象深かった。何が起こっても続いていく事の残酷さ。大切な人を失っても、罪を犯しても。
3人の登場人物の物語が時間軸ばらばらで描かれるのですが、とにかく最初から最後まで重い。はっきり言ってどこにも救いはありません。でもきっとだからこそリアリティがあってずっしり来ます。映画を見たと言うより、他人の悲惨な人生を覗いたような感じ。
にしてもマルホランド・ドライブの時も思ったけど、ナオミ・ワッツってすごく美人なのに何故かこう言う陰のある役がすごくハマるなー。あとショーン・ペンとかベニチオ・デル・トロとかの演技も見ごたえがありました。好きではないけど嫌いじゃないです、こういう作品。ただ2回目はもう見れないな。
★★★☆☆ 3
- 出版社/メーカー: KADOKAWA メディアファクトリー
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デンマーク映画。ドグマです。別に合わせて見たわけじゃないんですけど、こっちも21グラムと同じく交通事故で人生を狂わされた人々の話。時々入る粗い映像が、まるでいい夢を見たあとに目が覚めてそれがただの夢だと分かった時のような絶望感を、見ている側に与えます。やり切れなさ、どうしようもなさに涙が出た。そのどうしようもなさを踏まえた上でのそれぞれの決断。見ている間ずっと考えさせられてしまった。誰だってこの人たちのような決断を迫られる時が必ずあると思う。その時迷いながら苦しみながら、自分は答えを出せるだろうか。
★★★☆☆ 3.5
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
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ちょっとネタバレ。えっと、このジャケはいけませんね。まるでミラ・ジョヴォヴィッチが主人公のようですが、全然違います。トーマス・ハーディの原作をマイケル・ウィンターボトムが映画化。同じパターンの「日陰のふたり」はほんとに底なしに暗くて救いようがなくてどうしようかと思いましたが、こっちはまだそこまでではなかったです。ちなみにこれも音楽はマイケル・ナイマン。ディロンを演じたのはケン・ローチの「マイ・ネーム・イズ・ジョー」のピーター・ミュラン。でもって「テス」「パリ、テキサス」のナスターシャ・キンスキーとサラ・ポーリーの親子がめちゃ綺麗です。
1860年代のアメリカ、ゴールドラッシュの時代、カリフォルニアのキングダム・カム。鉄道が通るか通らないかで街の生死が決まるこの頃。街にやって来る母娘、測量技師。街の支配者のディロン。話が進むにつれ、ディロンと母娘の関係が明らかになります。ディロンの後悔と自責の念がひしひし伝わってきて辛かったです。結構見てて何回も涙が出た。真っ白な雪に覆われた街の風景がひたすら美しく、だからこそ悲しかった。しんしんと冷たい空気が染み渡ってきました。そして、最後の燃え盛る炎と雪の対比がとても綺麗だった。やっぱウィンターボトムの創る世界はすごく好き。
★★★★☆ 4